治療
心臓の状態や症状に応じて治療が選択されます。
拡張型心筋症は、人によって症状の出方が全然違うので、対症療法が主になってきます。
でも最終的な治療はやっぱり心臓移植となります。
心臓移植後も、拒絶反応を予防するための免疫抑制剤によって感染症をおこしやすく、なまものが食べられない、動物に触れられないなどさまざまな制限があるので、移植をしたら完治して何でもできる!とは言い難いです。
しかし、尊い意思によっていただいた命のおかげで生き続けられるだけでも、本当にありがたいお話です。

予防的治療
重症
拡張型心筋症であることが判明したら、日常から心臓に負担がかかりにくいように、内服薬での治療が始まります。それと同時に、塩分制限やカロリー制限など、食事にも気をつけなければいけません。
激しい運動も避けるようにします。が、適度な運動(ウォーキングやサイクリングなど)は心臓病に良いとされているのでオススメされます。笑
治療中は定期的に心エコーやカテーテルの検査がおこなわれ、進行していないかチェックをします。
内服だけでのコントロールが難しくなってくると、心不全の場合は点滴を持続的に入れ、不整脈の場合はペースメーカーを入れることもあります。
それでも全身の循環が破綻すると、補助人工心臓や心臓移植の適応となります。